更新日:2017/01/28
マカオのVIPルームと言えば、ギャンブラーを仲介する業務を手がけるジャンケットという業務で有名ですね。
このジャンケットはマカオ独自のシステムとして、VIP客のマネージャー兼コンシェルジェとして立ち振る舞い、空港からの送迎や、レストランの予約や各種こまごまとした手配などを、一気に引き受けてくれます。
時には金貸しの便宜を図ってくれる事もあるとか!
このほど、マカオ政府のカジノ監理部門DICJが公表した最新リストによると、その事業者数(ジャンケットと契約してい業者)は4年連続の減少とのことです。
特に、ピーク時の2013年との比較では46%の大幅減となっているそうです。
この要因は、数年前から行われた中国本土の反汚職キャンペーンや
マカオ当局によるカジノ周辺の規制及び入境制限の強化などで、主要顧客基盤である中国本土富裕層のマカオへの渡航意欲が減退していることにあります。
VIP客が減ったことで、業者間で淘汰が進んだのですね。
かつて、マカオのカジノの売上では、その大半をVIPルームが占めていましたが、
この数年のVIPルームの不振により、一般客が遊ぶ ザラ場(平場)が安定的な売り上げを推移する中、
現在ではおよそ半々の比率となっています。
マカオも、今後、中国人富裕層(VIP客)だけに頼らない、世界からの旅行客をターゲットにした
IR の拡充にに取り組んでいくものと思われます。
日本のカジノ解禁(IRの早期整備)が、多少の刺激となっているかもしれません!
VIPルーム と ザラ場