ここ数年来の悲願であった「カジノ法案」(IR推進法案)も、今臨時国会においてようやく審議に入り、衆院では速攻可決?されました。
一部、自民党のやや強行かと思われる?審議推進ではありましたが・・
(民進党が衆院の採決前に反対で意見集約できなかったのは、党内の賛成派を説得できなかったため)
会期末の14日に開かれる本会議で\成立/という運びになれば、
日本におけるカジノ建設への第一歩となりますね。
今回の審議で自民及び超党派からなる推進派の方々が主張したのが、
今後の”観光立国にっぽん”にとっての”IR”の必要性で、
その中のエンターテイメントとしてカジノを設けるというものでした。
今後は、法令の整備や、反対する各党、及び国民への理解に向けた行動が必要ですが、
先行する他国とは一味違う!”IR”の実現に向かって進んで行ってもらいたいものです。
”IR”・・最近のニュースでは、ほぼ毎日耳にする語句ではないでしょうか。
さて、今ではちょっと”死語”?になってしまいましたが、
東京オリンピック誘致時のプレゼンですっかり有名となった
滝川クリステルさんの「お・も・て・な・し!」
日本を訪れる、全てのお客様に対して、
”日本ならではのサービス!”を宣言した言葉でしたね^^;
日本を訪れる観光客は、オリンピック競技だけにターゲットを絞って 訪れるわけではありません。
「お・も・て・な・し!」では
日本の食、景色、インフラ、・・・全てが無形、有形のサービスとなって
訪れる人々を”もてなす”ことを意味します。
カジノは、残念ながら・・東京オリンピックには間に合わないでしょうが、
海外からの旅行者を楽しませるアイテムが単なるカジノ場だけであったなら、
ゲーム好きな人、もしくはギャンブルでお金を稼ぎたい人が集まるだけで、
子供を含めた老若男女全ての方々を”もてなす”スポットにはなりませんね。
そこで、東京五輪以降の目玉として、近年注目が集まってきたのが
「統合型リゾート」:(IR)となるのです。
この実現に向けた方案が、今回可決されるであろう!「IR推進法案」、あるいは「カジノ法案」と呼ばれています。
「IR=Integrated Resort」
※ 劇場や国際会議場、ホテルやショッピング施設などを併設する統合型リゾートを意味しています。
この”IR”構想には、日本独自の観光コンテンツの充実による差別化が必要であると思います。
観光客の動向とは、実にシンプルなものです!
より自分にメリット(楽しめる・リーズナブル・癒される・快適性)のある場所に集まるものですね。
そうなると、やはり「カジノやエンターテイメント施設を含めた統合型(複合型)リゾート施設」 の存在は・・欠かせない条件になるのではないでしょうか。
ホテル内施設の演出にも工夫は必要ですね。
特徴ある 巨大なプールがあったり、豪華絢爛な噴水ショーや、等身大のゴジラが設置されていたり
(これは無理か!^^;)など、
各(カジノ)ホテルは様々な工夫を凝らしていくことでしょう。
最高の食事を提供してくれるレストランの充実や
ショッピングエリアの完備など、
カジノ以外でも観光客を楽しませる様々なエンターテイメントを備えたリゾートエリアこそ、
日本が目指す「IR」の姿です。
ところで・・
\MICE/(マイス)というフレーズを耳にしたことはありますでしょうか?
ネズミじゃないよ!マイスだよ♪
ちょっと聞きなれない言葉かと思いますが、
最近、TVのニュースなどでもIRと並んで度々取り上げられている言葉です。
MICE とは・・
Meeting(会議、研修)、Incentive(招待旅行、視察)、
ConventionまたはConference(大会、会議)、Exhibition(展示会)の頭文字を取ったものがMICEとなります。
先ほどの”IR”とほぼ同様に、統合された多目的施設を意味しますが、
よりビジネス環境を充実(強調)したものとなります。
※世界からの商用を目的とした滞在利用地ということですね 。
IR、MICE いずれにせよ
巨大な宿泊施設や多数の会議場、多彩なレストラン、ショッピングモール、
アトラクション施設などの中に”カジノ”も存在している!・・という事なのです。
「IR」という言葉にしろ、「MICE」にしろ、
「ギャンブル(カジノ)はそのひとつの機能にすぎない!」・・のです。
いかがでしょうか!?
今後の日本が取り組むべき、カジノを含んだ構想(ビジョン)が見えてきましたね。
マカオ、シンガポール、韓国、フィリピンに負けない
「アジアのハブ」日本!に成長する為にも、
日本独自の「おもてなし」にあふれた統合リゾート型施設”IR”の誕生は必要ではないでしょうか?
PS:参考記事です!
日本を訪れる外国人旅行客は今年初めて2千万人の大台を突破した。
それでも、平成27年の客数(1974万人)は国・地域別で16位になり、
アジアでは中国、タイ、香港、マレーシアの後塵(こうじん)を拝している。
旅行客からの観光収入額をみても、全世界1兆2千億ドル(約136兆円)のうち、日本は2%にとどまる。
世界一の観光大国で年間8千万人以上の旅行客を集めるフランスでは、
現在のカジノ施設数は欧州最多の約200になる。 その特徴として、米ラスベガスや中国マカオなどに比
べ、各施設の規模は小さく、日本にIRを導入する場合の参考になりそうだ。
大和総研が平成26年に公表した試算によると、横浜、大阪、沖縄の3カ所にIRを誘致した場合の経済効果は年間2兆1千億円。
宿泊施設や他のリゾート、小売り・飲食業などへ波及し、雇用や税収の増加につながることが期待される。
Category: カジノと社会のトピックス