ジャンケット というのは、簡単に言えば、
カジノにVIP客を誘致するにあたっての、仲介をする外部業者のことです。
マカオ独自のシステムであり、ラスベガス・シンガポールのカジノでは、
すべてホテル側が運営する「直営店」がVIP客の対応にあたります。
マカオでは、各「運営会社」が自分の店としてカジノを運営しているケースが多く、
ジャンケットはこの「運営会社」と契約しています。
(ホテルとの契約ではありません)
彼らは、客がカジノに滞在している間、マネージャー兼コンシェルジェとして立ち振る舞い、
空港からの送迎や、レストランの予約や各種こまごまとした手配などを、一気に引き受けてくれます。
軍資金が底をついたら金貸しの便宜を図ってくれるのも彼らの仕事です。
客がVIPルーム内カジノで勝負中は、彼らジャンケットは退屈なものです!
客が勝負を終えるまで、近くのソファーに座って待機しています。
やる事といえば、雑誌や新聞を見たり、携帯をいじっていたり、ルームサービスの食事を取ることくらいです。
VIPルームの上客の中には、24時間、48時間!ほとんど眠らずに勝負するハイローラーも珍しくない為、
待っている彼らも大変です!
ジャンケットの報酬は、客が勝負で動かした金の総額から、決まったパーセンテージを受け取るシステムになっています。つまり、客の損得とは関係ありません。
中国大陸の富豪、アメリカの実業家、日本のカネ持ち・・といった人達との独自のコネクションを持つ人物がカジノと契約を結びVIPルームの店子(テナント)になるのです。
こうして、ジャンケットは VIPルームに客を呼び込み、コンシェルジェとして客の身の回りの世話をし、
カジノとVIP客との間を取り持つエージェントとして立ち回るのです。
最大の仕事は、客の負けが込んできたときの借金の手配とか!
ジャンケットは顧客の情報(有名人名・芸能人名)は決して口にはしないのが鉄則です。